AGC 分水嶺 AGC VOL 23 大萱峠 へ 200年8月17日
. 報告( 遠山記)
17日大川峠から、前回の最終到達地点である上海岳から先にある大萱峠を経て標高点1360mまでルートを延ばすべく入山しました。参加者は、平野さん,西村さん、遠山の計3名です。
距離的に長いため日帰りするのは時間的に不可能と判断、大萱峠にビバークする予定で出かけましたので水を各自5-6リットル持っての入山でした。
16日夜、山王峠手前の横川パーキングにて仮眠。翌日午前7時大川峠発、上海岳に午前11時13分に到着、昼食後未踏破区間に入ったとたんに猛薮。足元を見ながら尾根上らしきところを進もうとしますが蔓等が絡んで進捗速度は落ちるばかり、地面に歩いた跡なのか獣道なのか微かな窪みを見つけて進むも直ぐ消え、他に伐採した跡や赤ペンキ等の目印は皆無、そのためか上海岳までのルート開拓以上に労力と時間を要しました。
上海岳から上海岳北東にある次のルートが北に屈折する地点までの250mぐらいの距離に2時間を要し、時間は午後2時。となると、この先の標高点1445m、さらに大萱峠まで、いくら下りとは言え何時間要するか判らず、先が読める所なら日没まで行動しますが、大川峠に戻る時間を考えますと限界であると判断、残念ながら前進はここまでとしました。北緯37度7分7秒6、東経139度49分7秒4。周囲を見回しても北に延びる尾根、東に延びる尾根も見えず、その地点にあったイヌブナの木にAGCの赤い布とピンクの紙テープを巻きつけ下山を開始しました。
またもや天候に恵まれ、カンカン照りでなかったため助かりましたが、午後からの雷が気になりインターネットで公開されている雷エコーをチェックしてもらい「田島から男鹿岳付近には雷は発生していない」との連絡を携帯で受けました。これが判っているだけでも精神的に楽になるものです。
帰路はフラフラになりながら、水を飲みたいだけ呑み、6時までに下山できれば暗くならないという安心感もあってマイペースで下り、予定通りの午後6時丁度、薄暗くなった大川峠に無事戻ることができました。実に11時間の行動でした。
約2週間ぶりの入山で気がついたことは、大川峠までの林道上の草が激しく伸び、落石も増え、その落石に赤ペンキでマークが入っていたため除去するのではないかと思われます。山中では予想通り笹が被さっていたため、踏み跡が判り難くなっていたところもあり、我々のような徐々にルートを延ばす場合は毎週のように連続で入山しないとルートが延ばし難くなることは確実と思われます。ルートが確保されていれば徐々に延ばすことができ、今回の先にまでルートが延ばせても、帰路のことを考えますと標高点1445mくらいが限度と思われ、その先大萱峠まで延ばすには、再度大川峠から標高点1445mまでを整備し直し、その上で大萱峠まで延ばさないと無理ではないでしょうか。それも毎週のように入山できての話です。しかし現地の状況が入山してみないと判らないことや、今回三度の入山は全て天候に恵まれていたため順調にルートを延ばせたこと、さらには大川峠までの林道にも左右されることを考慮すると難しい山行になるでしょう。
以上報告しておきます。
Data: . 観測日: 山地名: 点名: 等級: GPS位置: 標高: 標石の方位: 標石の寸法: 保存状態: 該当地形図: 備考:
参加者:
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