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AGC VOL 5

八風山(一等本点)から物見山  

2002年8月31日

.長野自動車道が開通してから、「八風山トンネル付近では・・・」という渋滞ニュースなどでよく耳にするようになった、まさにトンネル上に在る一等三角点の山である。

今回は往年のハイキングコースを歩く

報告(近藤善則 記)


往年のハイカーならば懐かしさを感じるクラシックなルートであるが、最近は歩く者もまばらで、不憫さを感じる山の一つである。尾根上に林道ができてしまったこともあり、車利用ならば30分そこそこで八風山山頂まで行くことができる。

山岳地理クラブとしては、やはり三角点調査もくみ込まなくては本意ではないので、大分水嶺上を物見山まで辿ることになった。地形図では八風山(1315.2m)、矢川峠付近△(1186.0m)、物見山(1375.4m)、物見岩(1315.3m)が主なポイントである。

あらかじめ下山口の内山牧場に車を回しておいて、登山口からまず山頂へ。生憎天候が変わりつつあり視界があまりよくない。本来ならば南側は西上州の起伏の激しい変わった形の山稜が幾重にも重なって見えるはずなのにガスが遮って殆ど視界のないコースとなってしまった。大分水嶺上を辿るとしても僅かに信州側に登山道がついていて両側の景色を眺めながらの山行とはいかないが、静かな緩やかなコースである。ほどなく矢川峠を経て笹原のなかの休憩所があるあたりに1186.0の三角点があるはずであるが、なかなか見つからない。地形図と照らし合わせながら数十分ほど探し回ったがついに見つけ出せなかった。心残りのまま先を進む。

香坂峠で昼食とする。すぐ傍を林道が通り、時たまエンジン音がするが、本来は静かな趣のある峠だったのだろう。神津牧場への径が分かれていた。一旦林道を横切りなだらかな斜面を進むと、アーチ状の樹木のトンネルを抜けたところに電波塔が現れ、すぐ先が物見山の山頂であった。

山頂から再び林道を横切り、展望台の先に物見岩がある。てっぺんから内山牧場の穏やかな牧草地帯がガスの切れ目から覗けるが、荒船山の艫岩が迫りくる筈の景色はベールの先であった。

1、八風山

Data:
.

観測日:

2003/8/31

山地名:

八風山(はっぷうざん)

点名:

八風山

等級:

一等本点

GPS位置: 

N36°16′35.8″
 E138°36′01.7″

日本測地系測定

標高: 

1315m

標石の方位:

標石の寸法:

18cm×18cm

保存状態: 

良好

該当地形図:

御代田(長野7-3)

備考:

八風山点の記

2、矢川峠

3、物見山

Data:
.

観測日:

2003/8/31

山地名:

物見山(ものみやま)

点名:

物見山

等級:

三等

GPS位置: 

N36°14′38.9″
 E138°36′26.1″

日本測地系測定

標高: 

1375m

標石の方位:

標石の寸法:

保存状態: 

良好

該当地形図:

信濃田口(長野7-4)

備考:

点の記はありません

4、物見岩

Data:
.

観測日:

2003/8/31

山地名:

物見岩(ものみいわ)

点名:

物見岩

等級:

四等

GPS位置: 

N36°14′17.9″
 E138°36′54.3″

標高: 

193.58m

標石の方位:

標石の寸法:

保存状態: 

良好

該当地形図:

備考:

物見岩点の記


行程記録:
8/31 
軽井沢駅=八風山口(:0)…八風山(:)…矢川峠(:)…香坂峠(:)…物見山(:)…展望台(:)…物見岩(:)…内山牧場(:)…八風山口=軽井沢駅

参加者:北野忠彦、松本好正、片野スミ子、寺田正夫、寺田美代子、鶴田實、川村トシ子、近藤善則(8名)


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